介護士の副業事情

介護士は副業禁止?現役介護士が注意点やおすすめの副業を紹介します

本記事に訪れたということは、以下のような疑問を持っているのではないでしょうか?

  • 介護士は副業禁止なの?
  • 副業するとバレる?
  • おすすめの副業は?

現役介護士で複数の副業(Webライター、ブログ、SNSなど)をしている僕が、介護士の副業事情について赤裸々に紹介します。

介護士で副業したい!収入を上げたい!って方は、かなり参考になるので、ぜひ最後までご覧ください。

介護士は副業禁止?

副業禁止かどうかは、職場の就業規則を見ればわかります。以前は、多くの職場で副業禁止でした。しかし現在は、働き方改革の一環で、副業を解禁する会社が増えてきました。

2018年、厚生労働省が発表した「モデル就業規則」を改定し、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」も発表しました。

参考:副業・兼業|厚生労働省

実際に僕は、介護士(正社員)をしながら副業していますが、職場の就業規則には以下のようなことが明記されていました。

  • 副業の申請をして許可が下りれば可能
  • 同業以外であれば副業可能
  • 業務の支障のない範囲であれば兼業は認める
  • 月50時間以内であれば副業を認める
  • 他の会社に雇われることは禁止する(個人事業であれば可能)

これまで5つの職場で副業をしてきましたが、就業規則の内容に若干の違いはありました。

2018年以前は「副業禁止」の職場がほとんどでしたが、僕は普通に副業(というかバイト)をしていました。とくにトラブルはありませんでした(運が良かっただけかもしれませんが)

介護士が副業禁止かどうかは職場によります。ただ国としては「副業を認めましょう」という方向性なので、会社が禁止していてもOKでしょというのが僕の見解です。

【体験談】副業禁止の介護施設で副業した結果

僕は介護士を始めた2008年から副業(バイトですが)をしています。当時はガッツリ副業禁止でしたが、とくに気にすることなくWワークしていました。

1社目と2社目は、介護職のあとに近所の定食屋やお弁当屋で働いていましたが、とくにバレることもなく普通に続けました。

3社目は…レストランのオープンキッチンでバイトして、普通にバレました(笑)バレて3日後に上司から呼び出され、こう言われました。

「就業規則は見た?副業禁止なのは知ってる?」と。その時は知らなかったていにして「理事長には報告しないから辞めなさい」と言われ、その場では了承。

副業先の店長に話すと「じゃあバレないように裏側で働きなよ」と言われ、内部キッチンに入りそのまま続けました。結局そこで9年間働きました。その後はバレなかったです(バレてたかもしれないけど)

バレたところで、クビになることもなければ減給もなし。ただ口頭での注意のみでした。

ちなみに、4社目以降は副業OKだったので、会社に相談してオープンに副業を続けました。なので、会社に黙って副業するのが不安な人は、ちゃんと相談して許可をもらうことをおすすめします。そのほうが、気兼ねなく働けますからね。

介護士が副業する際の注意点5つ

ここで、介護士が副業する際の注意点を5つ紹介します。

  • 就業規則を確認する
  • 本業先でむやみに副業について話さない
  • 本業で手を抜かない
  • 体調と時間管理に気をつける
  • 一定金額以上を稼いだら確定申告をする

就業規則を確認する

副業に関する注意事項は、就業規則に必ず記載されています。許可制であれば、上司に相談すればいいですし、副業の種類が指定されている場合は、禁止されている仕事以外をすればOKです。

僕の場合は、今の職場は副業バイトのような他の会社に雇われるのは禁止なので、個人事業としてライターやメディア運営をしています。

「副業はゼッタイ禁止」みたいな場合は隠れてするしかありませんが、それ以外は就業規則に沿って柔軟に対応しましょう。

本業先でむやみに副業について話さない

本業先でむやみに副業のことを話すのは避けましょう。理由は以下のとおりです。

  • 本業に集中できなくなる
  • 副収入があることで周囲から嫉妬される
  • 副業を理由に揚げ足を取られる

副業のことを同僚に話すと、ちょっとしたミスをした際に「副業してるからでしょ!」と言われる可能性があります。

基本的に副業してることは上司以外に話さず、自分の中に留めておきましょう。

本業で手を抜かない

副業しているからといって、本業で手を抜くのはやめましょう。副業はあくまでサブで、本業ありきの副業です。副業で疲れたからという理由で、本業に遅刻したりサボったりするようなことは許されません。

僕の場合は、副業してるからこそ本業はさらに頑張ろうという意識でやっています。副業を理由に、同僚から揚げ足とられるのは勘弁ですからね。

副業をしていると、その分疲れはあると思います。本業で無理して頑張る必要はありませんが、与えられた仕事はしっかりこなすよう心がけましょう。

体調と時間管理に気をつける

副業を始めると、どうしても体力的負担は増えます。自由な時間も減るため、スケジュール管理も重要です。

「副業をしているから体調を崩した。本業を休むたい」というパターンはできれば避けたいところ。本業の会議がある場合に、副業があるから出席できないといった状況も賢い対応とは言えないですからね。

本業の介護職+副業をしているからこそ、普段から運動習慣や健康的な食事、十分な睡眠を心がけて体調管理に努めましょう。スケジュールについても、本業のシフトが崩れることのないよう、柔軟に対応できる副業を選ぶことが大切です。

一定金額以上を稼いだら確定申告をする

副業収入が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要です。具体的には、国税庁の「国税庁 確定申告書等作成コーナー」で作成して税務署に提出する形になります。

「確定申告って難しそう」って思うかもしれませんが、基本は数字を入れていくだけなので慣れれば簡単です。ただ稼いでもいないのに確定申告の心配は不要なので、とりあえず副業をはじめて、副収入が年間20万円超えたら調べながら進めればOKです。

今は「確定申告が必要なんだ」程度で知っておきましょう。

参考:給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁

自分にあった副業を見つける基準

自分にあった副業を見つける基準は、以下の3つです。

  • 自分が好きなこと
  • 無理なく続けられる
  • 求める金額が稼げる

自分が好きなこと

やっぱり好きなことじゃないと続きません。今はSNSやブログなど、Web関係の進歩は著しく、好きなことで稼ぐのは難しくない時代です。

まずは「自分の好きなことは何だろう?」って考えてみて、そこから、好きなことで稼ぐ方法があるかアイデアを出してみましょう。僕の場合は、文字を書くのが好き、何かを作るのが好きという理由から、Webライターやブログ、YouTubeなどをやっています。

無理なく続けられる

自分のペースで無理なく続けられることも重要です。時間や場所の制約がある副業はおすすめしません。たとえば、僕が過去にやっていた飲食店でのアルバイトやジムのトレーナー業など。

その時間にその場所にいなければ収入を得られないので、心身ともにストレスが溜まります。僕のそんな働き方を10年以上続けましたが、これを見てる方にはマジでおすすめしません(今考えるとよく続けられたなと思う)

時間や場所がある程度自分でコントロールできる仕事が、無理なく続けるためには大切かなと実感しています。

求める金額が稼げる

おそらくほとんどの人は、副業する最大の理由は「収入を少しでも上げること」だと思います。なので、いくら好きなことで無理なく続けられても、自分が求める金額を稼げないと意味がありません。

僕が以前やっていたアルバイトは、時給900〜1,000円ほどでした。頑張っても月に5万程度が限界でした。自分が求める金額が5万であればいいのですが、それ以上の場合はアルバイトでは不可能です。

自分がいくら稼ぎたいのか(現実的な数字)を考えて、じゃあ実際に稼げる副業は何があるのかを考えていきましょう。

介護士におすすめの副業4選

僕の経験をもとに、介護士におすすめの副業4つを紹介します。

  • Webライター
  • ブログ
  • YouTube
  • 好きなこと(極論)

Webライター

Webライターは、ネット上にあるメディアの記事を書く仕事です。たとえば、クライアントから「介護保険に関する記事を5,000文字ほどで書いてほしい」と言われた場合、自分で調べたり経験をもとにしたりしながら、記事を書いていきます。

Webライターは基本文字単価で報酬が変わるので、文字単価1円であれば「5,000文字×1円=5,000円」が成果報酬です。

介護系のメディアは数多く存在し、介護職の経験があるライターの需要は高まっています。僕自身も、現在5社と提携していますが、そのうち3社は介護系メディアで介護経験を存分に活かしています。

介護という専門領域の知識を活かせるWebライターの仕事は、介護職におすすめです。

ブログ

ブログはWebライターと同じように、記事を書いて収入を得ますが、自分のメディアを持つという点がライターとは異なります。僕の場合であれば、当ブログと「介護士の転職コンパス」というメディアを運営中です。

ブログの場合は、記事を書いた分だけ収入につながるわけではなく、記事に広告をつけて報酬を得ていきます。ブログはライターのように記事を書いたらすぐ稼げるわけではありません。

数ヶ月間は収入につながらないですし、1年継続しても稼げない人もいます。ただ、試行錯誤しながらコツコツ継続すれば、月に数万〜10万程度の収入を安定的に稼げます。

具体的なブログの始め方や稼ぎ方については、以下の記事を参考にしてください。

介護士の副業におすすめ!WordPressブログの始め方を解説介護士で、以下のような悩みや疑問を持っている方は多いのではないでしょうか? 副業ブログは稼げるの? 副業ブログの始め...

YouTube

YouTubeも介護士と相性がいいと思います。実際に、以下のような介護士系YouTuberの方々がいます。

これらのチャンネルと見ていると、介護士とYouTubeの相性は悪くないなというのがわかります。月に数万円程度の収入アップなら、YouTubeで十分可能です。

YouTubeの収益化の条件は、以下のとおり。

  • チャンネル登録者数1,000人以上
  • 直近12か月の動画総再生時間が4,000時間以上
    (または、直近90日間のショート動画の視聴回数が1,000万回以上)
  • YouTubeのチャンネル収益化ポリシーを遵守している
  • 18歳以上である(または代理の保護者がいる)

最近500人以上になると、スパチャやメンバーシップなどで収益化できるようになりましたが、正直稼ぐのは難しいので登録者1,000人以上は必須かなと思います。

参考:YouTube収益化プログラムの要件緩和が日本にも適用、登録者500人から収益化可能に|マイナビニュース

ちなみに僕のYouTubeチャンネル「TAKEBLOG」は、2023年12月3日現在で登録者486人。頑張ります!!

極論好きなことならなんでもいい

3つ紹介しましたが、極論は「好きなことならなんでもOK」だと個人的には思っています。副業で収入を上げることは大切です。しかし、もっと大切なのは、副業を通じて「成長すること」や「人生を豊かにすること」です。

  • 自分の好きなことは何だろう?
  • 好きなことでお金は稼げるのだろうか?

この2つを追求すれば、自ずと自分におすすめの副業は出てきます。

僕は以前、副業バイトをしていましたが、その中で大好きな筋トレに関連するジムトレーナーをしていた時期がありました。時間や場所の制約はあるものの、介護職以外に、大好きな筋トレでお金を稼げていることに喜びを感じていました。

好きなことでお金を稼ぐ」この軸だけはぶらさないようにしましょう。

まとめ

まとめ

今回は「介護士は副業禁止なの?」という疑問についてお答えしました。

職場の就業規則によって異なりますが、基本的には副業は禁止されていません。本記事で紹介している「注意点」や「自分にあった副業を見つける基準」を参考に、ぜひ副業にチャレンジしてみてください。

今よりもほんの少し収入が上がり人生が豊かになります。本記事が、見た方の人生を変えるきっかけになれば幸いです。

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たけ
介護業界16年目の現役介護職(転職6回経験)|介護職の転職や副業に特化したメディアを運営| Webライターとしてさまざまな介護系メディアで執筆や監修を担当|趣味は筋トレと読書と散歩と寝ること